私は、長年にわたり子どもたちの運動指導に携わってきました。今も機会を見つけては、実際に子どもたちの指導をしています。その中で、最近の子どもたちについて、いくつかの心配事があります。それは、①五感の鈍化 ②運動嫌いの増加 ③器用さの低下 ④自分の感情をコントロール出来ない子の増加 ⑤好奇心・挑戦心の低下 ⑥親子の絆の希薄化など色々なことなどです。 そのような中で、同じ学会に所属する、太刀山美樹さんが、福岡でスタジオを開いたと聞き、別の学会が福岡であったおり、見学に寄せて頂き、太刀山さんから色々とお話を聞きました。彼女は、今回スタジオを開くに当たって、次のようなコンセプトでプログラムを考えていると、熱っぽく語ってくれました。
まずファニットの意味。楽しく・バランス良く(年齢に合わせて、活動に偏り無く、体と心の調和)、またファミリーでにっこり、なるほど。運動にしても、勉強にしても子どもたちの力を伸ばすには、楽しく活動することがもっとも効果があります。それは、受動的でなく能動的な活動になるからです。能動的な活動の中から、好奇心や挑戦する気持ちが育っていくと思います。
次に、活動の内容をお聞きすると、一つの時間の中に、大筋活動・リズム活動・器用さに通じる活動・知育的なゲームなどを取り入れて組み立てを行っているとのこと。従来の教室などでは、運動・勉強・リズム・音楽などそれぞれ独立して行われてきたものを、統合して行うという発想は、幼児期の活動としては、整合性のあるものだと思いました。
乳幼児期については、母親と子どもが共に活動する。これは、親子の絆が深まるとともに、次のステップとして親離れにつながっていくと思われます。親離れは、親子の絆がまず強く結ばれ、その次の段階として可能なものです。親子の活動が、スタジオだけでなく家庭にも持ち帰られ、父親を含めた活動につながればと思いました。
今後さらに、プログラムの内容が精選、拡充され、多くの子どもたち、楽しみながら知力・体力・社会性・リズム感を身につけることが出来ることを期待します。
大阪信愛女学院短期大学 教授 馬場 桂一郎







